Q&A

よくある疑問と不安

「聞いたら笑われそう」という質問ほど、多くの人が同じところで止まっています。 わかっていることは事実で、わからないことは「わからない」と書きました。

Q地盤も看板もカバンもありません。それでも出られますか。
A
制度の上では、被選挙権(年齢と住所の要件)を満たしていれば誰でも立候補できます。

数字で見ると、2027年4月に改選を迎える議会の現職のうち 56.8%(8,080名)は無所属です。 政党の公認や推薦がなくても議席に就いている人のほうが多数派です。

また前回(2023年4月)の議会議員選挙 761件のうち 184件(24.2%)は無投票でした。 立候補者が定数に届かなかった選挙です。

ただし「準備がいらない」という意味ではありません。短い選挙期間の前に、 何をしたい人なのかを知ってもらう時間が要ります。
Q何票取れば当選できますか。
A
自治体によってまったく違います。記録が定数分そろっている175議会で見ると、 前回の最下位当選ラインの中央値は429票、 いちばん低かった議会は25票、高かった議会は3,621票でした。

当選ラインマップで自分の街の数字を確認できます。 ただしこれは前回の結果であり、次回を保証するものではありません。候補者が増えれば当選ラインは上がります。
Qお金はいくら必要ですか。
A
必ず必要なのは供託金です。町村議会議員は15万円、市議会議員(政令市以外)は30万円、 政令市の議会議員は50万円、都道府県議会議員は60万円。 一定の票(有効投票総数 ÷ 定数 ÷ 10)を超えれば全額返ってきます。

そのほかポスター・ビラの印刷、選挙運動用自動車、事務所などの実費がかかりますが、 自動車・ポスター・ビラは条件を満たせば公費で負担されます(自治体の条例による)。 金額はやり方で大きく変わるので、「いくら」と断言はできません。 詳しくは立候補までのリアルガイドにまとめました。
Q仕事を辞めないと立候補できませんか。
A
地方議員は他の仕事との兼業が一律に禁止されているわけではありません。会社員や自営業を続けている議員がいます。

ただし、その自治体と請負の関係にある企業の経営者・役員などには制限があります(地方自治法)。 公務員は立候補した時点で職を辞したものとみなされます。自分の勤務先が該当するかは、 事前に選挙管理委員会や勤務先に確認してください。

選挙運動の期間そのものは短く、市議・町村議の選挙で5〜7日間です。 ただし準備は告示のずっと前から始まりますし、当選後は会議・委員会・地元の行事で時間を取られます。
Q家族に反対されそうです。
A
これは事実で答えられる質問ではありません。ただ、判断材料になる事実を挙げます。

候補者・議員の氏名、経歴、資産は公開されます。落選という結果もあり、その場合も供託金が戻らないことがあります。 議員報酬の額は自治体の条例で決まり、規模によって大きく異なります。 生活を支えられる額かどうかは、必ずご自身の自治体の条例でご確認ください。

不確かなことを楽観的に伝えるより、こうした負担を先に共有したほうが、話は進みやすいはずです。
Q議員は高齢の男性ばかりというイメージがあります。
A
年齢については数字があります。2027年4月に改選を迎える議会の現職 13,063名の平均年齢は61歳。 60歳以上が58%を占め、40歳未満は4.6%です。

偏りがあるのは事実です。ただ、それは裏返せば、いまの議会にない世代や職業の視点が まだ入っていないということでもあります。
Q落選したら何が残りますか。
A
供託金は、有効投票総数 ÷ 定数 ÷ 10 に届かなかった場合は没収されます(議会議員の選挙の場合)。 この基準は当選ラインよりかなり低く設定されていますが、届かないこともあります。 公費の負担も、この基準に届かない場合は受けられません。

選挙運動に使った費用は、収支報告書として提出し公開されます。

一方で、落選しても次の選挙に出ることはできますし、実際に2回目・3回目で当選している人がいます。 ここは制度ではなく本人の判断の領域です。
Q立候補したいと思ったら、まず何をすればいいですか。
A
お住まいの自治体の選挙管理委員会に電話するのが最短です。 立候補を決めていなくても、制度の説明は受けられます。

告示の1〜2か月前に立候補予定者説明会が開かれ、書類一式と手引きが配られます。 日程は選管が公表するので、そこを見逃さないことが実務上いちばん大事です。

そのうえで、当選ラインマップで必要な票数の目安を、 リアルガイドで手続きと費用を確認してください。

この回答の出どころ

制度に関する部分は公職選挙法・地方自治法および総務省の公表資料に基づいています。 数字の部分は、各選挙管理委員会の公表資料と各議会の公式名簿から議insが集めた記録の集計です。 制度は改正されることがあり、手続きの詳細は自治体ごとに異なります。最終的な確認は、 お住まいの選挙管理委員会にお願いします。

ここに書いていないことを聞きたい

個別の事情は、この一般論では答えられないことがほとんどです。 議insの運営チームでわかる範囲であればお答えします。答えられないことは、答えられないとお伝えします。

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